Laboratory Practice 〈微生物〉
クロストリジウム・ディフィシル抗原・毒素検出キットの特徴と使い方
吉田 敦
1
,
野口 穣
2
,
稲松 孝思
2
1獨協医科大学感染制御センター感染制御・臨床検査医学講座
2東京都健康長寿医療センター臨床検査科
pp.892-898
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104397
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はじめに
クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)による感染症(C. difficile infection:CDI)の診断に,便培養や便中の抗原・毒素検査の果たす役割は大きい.特に抗原・毒素検査は,簡便かつ迅速な検査として,院内の検査室で容易に行える特長があり,普及も著しい.本稿では,CDIに関する基本的な事項に加え,毒素・抗原検査の特徴と使用法・性能,および結果の解釈について述べ,本検査による診断と感染対策への寄与を総括したい.
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