今月の主題 悪性リンパ腫
各論
診断技術の進歩―その意義:分子生物学的解析
大島 孝一
1
Kouichi OHSHIMA
1
1久留米大学医学部病理学教室
キーワード:
癌遺伝子
,
クローナリティ
,
細胞受容体遺伝子
Keyword:
癌遺伝子
,
クローナリティ
,
細胞受容体遺伝子
pp.383-388
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100822
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これまで造血器腫瘍や固形腫瘍の診断には,細胞や組織の形態が決定的な役割を果たしてきたが,最近の分子生物学の進歩により,DNA,RNA,蛋白,機能解析レベルの検査法が飛躍的な進歩を遂げ,腫瘍細胞に特異的な変異を検出できるようになり,現在,古典的な病理形態診断に加えて,図1のような多数の分子生物学的解析法が出現している.診断にあたり,数多くの検査項目から最も適した組み合わせを選び出し,迅速に診断にたどり着かなければならなくなった.〔臨床検査 51:383-388,2007〕
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