今月の主題 メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームの疾患
高血圧
矢野 裕一朗
1,2
,
島田 和幸
3
Yuichirou YANO
1,2
,
Kazuyuki SHIMADA
3
1南郷村立国民保険病院内科
2自治医科大学内科学講座循環器内科学部門
3自治医科大学
キーワード:
交感神経系活性化
,
インスリン抵抗性
,
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系
,
アディポサイトカイン
Keyword:
交感神経系活性化
,
インスリン抵抗性
,
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系
,
アディポサイトカイン
pp.1657-1666
発行日 2005年12月15日
Published Date 2005/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100351
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〔SUMMARY〕 メタボリックシンドロームの構成因子の1つである高血圧は,他の因子とは若干異なる意味合いを成す.メタボリックシンドロームの基本概念が“内臓肥満”と“インスリン抵抗性”であるとすれば,高血圧を合併するケースの中には,それらを満たさない例も多数存在するからである.高血圧は様々な要因から成る異質的な疾患であり,メタボリックシンドロームの中での高血圧が,必ずしも他の因子と共通した病態から派生するとは限らないが,いずれにせよ高血圧を含むメタボリックシンドロームは予後が悪いことは明確である.そのようなある種の限界を踏まえたうえで,本稿ではメタボリックシンドロームにおける高血圧の病態・治療について検討する.〔臨床検査 49:1657-1666,2005〕
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