特集 臨床検査のための情報処理技術の進歩
1章 臨床検査の技術的評価の考え方と統計処理法
6. 臨床検査の方法間比較法
市原 清志
1
Kiyoshi ICHIHARA
1
1山口大学医学部保健学科病態検査学
キーワード:
方法間比較法
,
パラメトリック法
,
回帰直線
,
線形関係式
,
標準主軸回帰
,
Deming回帰
,
Passing-Bablok法
Keyword:
方法間比較法
,
パラメトリック法
,
回帰直線
,
線形関係式
,
標準主軸回帰
,
Deming回帰
,
Passing-Bablok法
pp.1315-1325
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100307
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はじめに
臨床検査の技術的評価において,検討している測定法と他の測定法(従来法や標準法)の間で値を比較することが多い.これを方法間比較(method comparison)と呼ぶが,その比較法には回帰直線と偏差図の2とおりの方法が用いられる.ここで,回帰直線には複数の求め方があり,その区別がわかりにくい.また,一部の臨床化学の雑誌では,特定の比較法の利用を要求するケースがあり,論文投稿に際して混乱が生じている.本稿では各回帰直線の求め方の違いと,状況に応じた使い分けを整理して述べるとともに,偏差図の使い方と解釈についても触れる.
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