今月の主題 マイクロアレイ技術の進歩
各種アレイによる応用研究
マイクロアレイを用いた疾患感受性遺伝子の同定
山田 和男
1
,
岩山 佳美
1
,
吉川 武男
1
Kazuo YAMADA
1
,
Yoshimi IWAYAMA
1
,
Takeo YOSHIKAWA
1
1理化学研究所脳科学総合研究センター分子精神科学研究チーム
キーワード:
複雑遺伝疾患
,
疾患感受性遺伝子
,
SNP
,
全染色体領域アソシエーション・マッピング
Keyword:
複雑遺伝疾患
,
疾患感受性遺伝子
,
SNP
,
全染色体領域アソシエーション・マッピング
pp.509-515
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100208
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〔SUMMARY〕 疾患感受性遺伝子の同定においては,連鎖解析から高密度マーカーを用いた関連解析,または機能的候補遺伝子解析へと進むストラテジーがとられてきた.しかし複雑遺伝疾患の解析では,この方法には限界があり,全染色体領域について網羅的に関連解析(whole-genome association study;WGA)を行う必要性が論じられてきた.そして,それが近年のジェノタイピング技術の進歩とともに可能なものとなりつつある.本稿では,いくつかの大規模ジェノタイピング法,中でもマイクロアレイの出現によって疾患感受性遺伝子同定の手法がどう変わっていくか,その可能性と問題点について紹介する.〔臨床検査 49:509-515,2005〕
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