今月の表紙 臨床生理検査・画像検査・16
表在リンパ節
小野 倫子
1
Tomoko ONO
1
1自治医科大学臨床検査医学
pp.348-349
発行日 2005年4月15日
Published Date 2005/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100140
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頸部・腋窩・鼠径部などの表在リンパ節は,超音波で容易に描出することができる.正常のリンパ節は,境界明瞭な楕円形を呈し,エコー輝度は周囲の筋肉とほぼ同じである.中央部に認められる高エコー領域は,血管の出入り口であるリンパ節門に相当する.この高エコー領域は,頸部では線状であるが,腋窩や鼠径部では幅の広い楕円形を呈することが多い.
超音波像からみたリンパ節腫脹は,反応性と腫瘍性および感染性に大別される.病理学的には感染性は反応性に含まれるが,超音波上は独立して扱ったほうがわかりやすい.
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