今月の主題 腎疾患と臨床検査
腎疾患と臨床検査
2.尿検査の意味
2) 尿沈渣と尿中赤血球形態―尿中赤血球容積分布曲線の検討を中心に
古屋 聖兒
1
,
小椋 啓
1
,
古屋 亮兒
1
,
斎藤 信人
2
Seiji FURUYA
1
,
Hiroshi OGURA
1
,
Ryoji FURUYA
1
,
Nobuhito SAITOH
2
1古屋病院泌尿器科
2古屋病院検査科
キーワード:
糸球体性血尿
,
非糸球体性血尿
,
尿中赤血球容積分布曲線
Keyword:
糸球体性血尿
,
非糸球体性血尿
,
尿中赤血球容積分布曲線
pp.515-520
発行日 2006年5月15日
Published Date 2006/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100088
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血尿の診断には,出血部位が糸球体か,非糸球体かを鑑別することが重要である.その鑑別法として,尿中赤血球容積分布曲線(RVDC)と尿中赤血球の形態を位相差顕微鏡などで定量観察する方法がある.RVDCは測定が簡単で熟練を必要とせず,判定が客観的で,出血部位診断に優れている.また,多数の検体を短時間で分析できるため,集団検診における尿潜血陽性者のスクリーニング検査として有用である.〔臨床検査 50:515-520,2006〕
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