院内管理のレベル・アップ 施設
施設部門の管理・10
搬送設備の導入について—どの部分にどの機械を選ぶか
辻野 純徳
1
1浦辺建築事務所
pp.402-403
発行日 1978年5月1日
Published Date 1978/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206539
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物品搬送設備は,コンピュータやバイオクリーン設備と共に病院近代化の三種の神器とされ,その導入が盛んである.一方,期待通りでない搬送設備の効用に,疑問と不信を唱える人も少なくない.とくに,この設備で何名かの省力化が可能との売込みは信ずれば失望に終わるといっても過言であるまい.しかしなお,搬送設備の魅力は断ち難く,医療サービスの質の向上,力仕事からの解放,緊急時の搬送などでの働きに期待が寄せられている.
鳴物入りで導入された搬送設備も,その能力をフルに発揮している例はきわめて稀で,看護業務の分析を裏づけに導入された一基のダムウェータと気送管で看護婦が病棟を離れる時間をほとんどなくした小倉記念病院から,EDPS (Electronic Data Processing System)を推し進めながら,一方では高価な搬送設備を腐らしている例まである.
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