特集 保健・医療・福祉複合体
上牧温泉における保健・医療・福祉多角化構想の実践と今後の課題
北爪 銀象
1
Ginzo KITAZUME
1
1医療法人高徳会上牧温泉病院
pp.497-500
発行日 1992年6月1日
Published Date 1992/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903759
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高齢福祉社会にふさわしい国民保養温泉づくり
「上牧温泉健康の里づくり」構想は,昭和41年(1966年),入内島金一(後の医療法人高徳会理事長)が上牧温泉所在のホテル上牧荘とその周辺地区を入手し,ホテル経営を始めたことに端を発する.
従来の温泉利用は観光とのかかわりが中心で,その時限りの客の対応に終わっているのが通例である.しかし,このようなありふれた形の利用をあきたらなく思っていた入内島は,奥利根の優れた自然環境と温泉資源を活用して地域ぐるみの再開発ができないかと考え,高齢福祉社会にふさわしい国民保養温泉づくりをもくろみたのである.
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