建築と設備・68
横浜労災病院
和田 篤
1
Atsushi WADA
1
1(株)岡田新一設計事務所
pp.1075-1080
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903725
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計画の背景
平成3年6月に診療を開始した横浜労災病院は全国で37番目の労災病院である.労災病院は戦後,労災医療の基幹施設として労働福祉事業団により建設,運営されてきた.
80年代以降産業界が3次,4次産業へ重心を移動する中で労災医療の在り方が問われている.それは従来の労働災害による「けが」が減少し,技術革新によって生まれた新たな職業性疾病やストレス,突然死といった作業性疾病が増大したことと,職場への女性の進出や高齢化に伴う勤労者の質の変化にどう対応するかということである.
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