特集 病院にとってのゴールドプラン
[インタビュー]ゴールドプランでは医療機関に何が求められているのか—厚生省老人保健福祉部長に聞く
岡光 序治
1
Nobuharu OKAMITSU
1
1厚生省大臣官房老人保健福祉部
pp.826-831
発行日 1991年10月1日
Published Date 1991/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903697
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ゴールドプランのねらいは
本誌 厚生省,大蔵省,自治省の3大臣の合意で「高齢者保健福祉推進10か年戦略」,いわゆるゴールドプランが平成元年12月に策定されてから1年半が経過しました.世界一の長寿国であるわが国では,21世紀には国民の4人に1人が65歳以上の高齢者になると言われています.そのような将来を見据えて,21世紀になるまでの10年間に高齢者を対象にした保健福祉分野の基盤整備を行おうというのが,ゴールドプランのねらいだとうかがっておりますが,医療関係者の間には戸惑いもあるようです.
と言いますのも,医療関係者の中には,老人福祉の分野を取り込んでいきたいと希望されている方も少なくないのですが,法体系や窓口が異なるためにとっつき難いという印象を,多くの方がもっておられるようです.例えば,ゴールドプランは,医療機関との関係については全くふれていないので,どこからアプローチしていけばよいかわからない,という声を多く耳にします.
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