時評
地域医療の常識を再検討する
矢島 嶺
1
Takane YAJIMA
1
1武石村診療所
pp.719
発行日 1991年8月1日
Published Date 1991/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903693
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現われては消えていく用語
地域医療のための用語やフレーズは特に横文字が目につく.多くは2〜3年ぐらい使われていつの間にか下火になっていく.「プライマリーケア」「メディコポリス」「ジェネラルフィジシャン」「コンプリヘンシブメディシン」「地域看護」等あげればきりがない.
これらの用語は偉い先生が欧米先進国から概念だけを輸入してきてマスコミを通じて拡げ,実践が伴わず放置されることが多い.「ノーマライゼーション」等も内容を正確に広め,障害者が地域の人々に混じって普通に暮らすような運動を実践すれば,「メディコポリス論」などは収容型介護の亜流であることが分るはずだ.
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