特集 院内機能の分散化の動き
院内の診療機能の分散化—看護部門の分散化
川合 政恵
1
1島根県立中央病院看護局
pp.874-877
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903639
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21世紀の医療「患者本位の医療」の動きが医療界全体で始まりだした.病院は医療を受ける人のためにあるのであり,患者さんの目線から見た医療をどのように実現していくのか,病院機能の変革が迫られている.
島根県立中央病院では1992年から新病院建設計画に着手し,「医療の主人公は患者さんである」とする医療理念を具現化した病院機能を構築し,病院建築では「患者さんへの癒しの環境」をテーマとしたデザインを表した.徹底して「患者さんが医療の主人公である」病院づくりを追求し,医療の提供体制や病院機能に,そして病院建築に組み込んだ.その核となるのが,患者本位の医療システムとして構築した電子カルテシステム—病院統合情報システム(Integrated Intelligent Manage—ment System)である.21世紀の新しい医療スタイルを先取りし,1999年8月1日,全国に先駆けて導入した.
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