特集 病院のソフト化
病院のソフト化と「ニューメディア」の活用—集中から分散へ
開原 成允
1,2
Shigekoto KAIHARA
1,2
1東京大学医学部
2東京大学医学部附属病院中央医療情報部
pp.494-498
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208326
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これからここに書くことは,未来物語であると思う方もあるかもしれない.しかし,筆者の意図はそうではなく,発想を変えることによって,今の病院もまだ変化し得るということを示してみたかったのである.ここに描いた姿がすべて今すぐには実現しなくても,一部は今でも実行し得ると筆者は思っている.
また,この小論はニューメディアの解説ではないこともあらかじめお断りしておく.ニューメディアの詳細についてはいくらでも,参考書があるし,また,この限られた紙幅では到底書ききれるものでもない.それに医療関係者にとって重要なのは,ニューメディアの技術の詳細ではなく,その,医療の中に持つ意義である.その意味では,医療関係者は基本的な事項を知っておくだけで十分と思う.
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