特集 院内機能の分散化の動き
ITがもたらした病院機能の分散化:分散化された病院機能の最適な統合化こそ患者満足度を向上させる/病院業務の院内・院外への分散化
山路 雄一
1
,
日本アイ・ピー・エム株式会社ヘルスケア事業部
1富士通株式会社統括営業部
pp.870-873
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903638
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本テーマは「ITがもたらした病
院機能の分散化」であるが,病院情報システムの基本的な役割も,「分化を最適に総合化する」ことであると考える.医療の進歩とともに診療行為や検査,各診療共助の仕事も細分化され専門化される.しかし,診断や治療の観点から細分化された情報を総合的にとらえ判断していくことは当然必要である.ここに情報システムの重要な役割があると考える.
医療分野のIT化は,他の産業に比べ10年遅れているといわれてきたが,近年,電子カルテシステムを中心に急速な進展が開始され始めている.今日までの病院情報システムは,「分散と集中の効果的適用」をテーマに,その時代の情報技術を積極的に活用して,情報システムの先進病院が多大な努力を傾注され築いてきたものである.
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