特集 緩和ケアの検証と今後の課題
緩和ケア—現場からのレポート—富山県立中央病院—9年の軌跡と今後の課題
樋口 昭子
1
,
薮下 和久
1
,
里村 吉威
1
1富山県立中央病院緩和ケア部
pp.205-206
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903492
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病棟の設備と運営の概要
富山県立中央病院は病床数810床,うち一般病床710床の総合病院である.緩和ケア病棟は病院の全面改築に伴い1992年6月に開設され,1993年2月25日,旧厚生省の基準をみたす施設として届け出を受理された.施設は院内病棟型で,9階建ての病棟の最上階に位置している.病床数は15床,全室個室で病室内にもミニキッチン,電話,トイレや付添い家族用の簡易ベッドが設備されている.このうち有料室は7床である.
病棟を担当するスタッフは,病床15床に対し婦長1名,看護師15名,病棟担当医師3名,精神科医,薬剤師,栄養士,理学療法士がいるが,看護師以外のスタッフは現在のところ兼務を余儀なくされている.また,週末や病棟の行事などに際して若干名のボランティアの参加がある.
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