グラフ
病院管理導入で黒字経営に—富山県立中央病院
pp.377-382
発行日 1980年5月1日
Published Date 1980/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207143
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玄関を入ると左へ廊下が続き,その中央の廊下から左右に第1,第2,第3,第5病棟,洗たく棟,給食棟,更には看護婦宿舎等が枝のように伸び,その幹に当たる中央廊下は全長100メートル以上にも及ぶかと思われる.まさしく横の動線の長い病院だ--これが,日本海に伸びる能登の付根,人口110万,三方を山に囲まれ多雪で知られる富山県で唯一の県立病院であり,昨年7月救命救急センター30床を開設し,文字通り中央病院となった富山県立中央病院の第一印象であった.
この富山県立中央病院は,昭和26年ある民間工業会社の病院を県に移管し,その施設を利用した病床255床の総合病院として出発,その後,精神科,整形外科等々診療科の増設,増床に伴い改築を重ね,現在800床,18診療科,救命救急センターを併設する,一日平均外来患者数900〜1200人,年間取扱い患者数も県下第一位を占める,建築的には自然発生的パビリオン形式の病院となった.
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