特集 社会保障改革と病院
社会福祉基礎構造改革と保健医療福祉のあり方
高橋 紘士
1
1立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ福祉学科
pp.964-968
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903411
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課題となる長期ケアのあり方—ケアパラダイムの転換
長命化の結果,寝たきり高齢者や痴呆性高齢者のような緩慢な身体機能および精神機能の低下を経験して終末期に向かう長期ケアの一般化は,従来のケアモデルの転換を迫っている.
医療モデルから生活モデルによるケアモデルの転換が医療と福祉の境界の再設定の必要をもたらし,これとともに従来の社会福祉事業としての福祉からより一般化,普遍化した福祉へ,また現金給付を軸とした福祉施策からサービス施策へ,また施設ケア中心から在宅ケア中心へと転換が図られるようになってきた.このような転換を説明するモデルが図である.
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