特集 精神保健医療福祉の改革
精神保健医療福祉の改革ビジョンの成果と今後の課題
竹島 正
1,2
,
立森 久照
2,3
,
高橋 邦彦
4
,
山之内 芳雄
2
1川崎市精神保健福祉センター
2国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所
3大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 リスク解析戦略研究センター
4名古屋大学大学院医学系研究科臨床医薬学講座生物統計学分野
pp.790-796
発行日 2016年11月15日
Published Date 2016/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208539
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2004年の「精神保健医療福祉の改革ビジョン」(以下,「改革ビジョン」)は「入院医療中心から地域生活中心へ」という基本的な方策を推し進め,国民各層の意識の変革や,立ち後れた精神保健医療福祉体系の再編と基盤強化を今後10年間で進めるとした.その10年間を過ぎた今日,筆者らの行った研究の成果などをもとに「改革ビジョン」の10年の達成目標の動向を振り返り,障害福祉計画に係る基本指針の成果目標との比較の中で,新たな達成目標のあり方と地域のストレングスを尊重した精神保健医療福祉改革を推進するための課題を述べる.なお,本稿は厚生労働省の「これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」の「第2回新たな地域精神保健医療体制のあり方分科会」(以下,分科会)における筆者(竹島)のヒアリング記録を参考にしている.
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