医療経営の総合的「質」の検討・10
アメリカ品質学会第55回年次大会報告—ヘルスケア分野の報告を中心に
小浦 孝三
1
1朝日大学経営学科
pp.904-906
発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903398
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2001年5月6〜9日の4日間,ノースカロライナ州シャーロットタウンで,アメリカ品質学会第55回年次大会(American Society for Quality 55th Annual Quality Congress;ASQ/55th AQC)が開催された.参加者は50か国より約3,000名といわれている.
セッション数22,発表件数84件.内ヘルスケア分野が12件と最も多く,教育分野7件がこれに次ぐ.これは「マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(Malcolm Baldrige National Quality Award;MBNQA.1987年にレーガン大統領のサインで制定)」のヘルスケア,教育分野の審査基準が1998年に制定されて,この分野に関心が集まってきているとともに,ヘルスケア分野については1999年12月,クリントン大統領とその諮問グループが「医療エラー低減を通じた患者安全改善計画(Plans to Improve Patient Safety in the United States through Medical Error Reduction)」の検討中にInstitute of Medicine (IOM)より提出された報告書,「人間は過ちを犯すものである(To Err is human)」の発表が大きな影響を与えたものと考えられる.
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