ボランティア:住民に支えられて—諏訪中央病院・10
音楽の癒し力—病院コンサート(「病コン」)
鎌田 實
1
1諏訪中央病院
pp.900
発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903395
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今,日本では「癒し」という言葉が流行っている.このブームをつくっているのは,われ先に癒されたい,自分さえよければという箱庭的でわがままな「癒し」のような気がする.ヒーリンググッズやヒーリングミュージックが街に溢れ,ヒーリングセラピーの名を借りた人格改造セミナーが,たくさんの人を集めているらしい.ぼくは人間のつながりの中で,お互いが癒されていくプロセスが大切だと思っている.僕らの「病コン」は人と人のつながりの中で始まった.
「病コン,やってみませんか」.11年前,東京芸術大学名誉教授で音楽評論家の畑中良輔氏より突然の申し出があった.
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