対論
地域医療の視座をめぐって・1
増田 進
1
,
佐藤 保生
2
1岩手県田老町病院
2釜石市民病院在宅療養科
pp.702-708
発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903342
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編集部 「地域医療の視座をめぐって」という漠然としたテーマですが,最近の保健医療を政策面でみますと,いろいろな動きがあります.例えば,公衆衛生の分野では保健所の福祉事務所との統合などをはじめとしたリストラ,様々な保健事業の市町村への委譲,老人保健法の成人病検診の見直しなども行われています.また,介護保険制度の発足と,それに伴う老人保健による機能訓練事業の「撤退」への動き等々,さらにこれまで地域で医療活動を展開してきた医療機関も,介護保険によりその基盤を揺るがされつつあるという事態もあります.
増田先生は,沢内村で約40年にわたり,病院長として,また沢内村の健康管理課長として,沢内村の保健医療に携わってこられましたが,「定年」を迎えたということで,昨年,同じ岩手県内の三陸沿岸にある田老町病院の院長に就かれました.
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