医療従事者のための医療倫理学入門
15.終末期医療における倫理的決断(3)—判断能力を有する患者の延命治療に関する判断—治療拒否は自殺に当たるのか?
浅井 篤
1
,
大西 基喜
2
,
福井 次矢
3
1京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻医療倫理学
2京都大学医学部附属病院総合診療部
3京都大学大学院医学研究科臨床疫学
pp.341-343
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903253
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第14回から,判断能力のある患者の治療拒否(延命治療の拒否)を論じている.前回は,患者の治療拒否に反対する幾つかの立場を検討したが,本稿では「患者の治療拒否は自殺であるがゆえに倫理的に問題がある」という主張を検討したい.まず,幾つかの自殺の定義を検討し,治療拒否は自殺に当たるか否かを論じる.
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