医療従事者のための医療倫理学入門
14.終末期医療における倫理的決断(2)—判断能力を有する患者の延命治療に関する判断
浅井 篤
1
,
大西 基喜
2
,
福井 次矢
3
1京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻医療倫理学
2京都大学医学部附属病院総合診療部
3京都大学大学院医学研究科臨床疫学
pp.266-268
発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903233
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本稿以降では個々の事例での医療従事者の判断について論ずる.ここでは筆者らが最も倫理的に適切と考える一つの立場を明確にしていく.議論に当たっては,倫理的立場の提示,医療倫理学・生命倫理学において一般的に受け入れられている諸原則(表11〜3))や権利への言及,倫理的立場の正当化と擁護,判断のより所を明示する.予想される反論に言及することで種々の立場も紹介する.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.