特集 21世紀に向けたヘルスマンパワー計画
ヘルスマンパワーのニードと将来像—作業療法士
寺山 久美子
1,2
Kumiko TERAYAMA
1,2
1東京都立医療技術短期大学
2(社)日本作業療法士協会
pp.534-537
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900622
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◆「作業療法士の需給見直し」から
表1を見ていただきたい.急激に増加するわが国の高齢化率への対応策として打ち出した「高齢者保健福祉10カ年戦略)(通称ゴールドプラン)」の一環として,国が打ち出した「リハビリテーション活用」のためのマンパワー予測である.平成11年までに現作業療法士(以下:OT)数の3倍以上を作り出す必要があるというわけである.(社)日本作業療法士協会は,「OTのニーズの増大は諸外国の例をみても十分理解できる.否,高齢者,精神障害者,地域リハビリテーションへのOTのニーズは極めて高いのにもかかわらず全く充足されておらず,関係者の間で批難がおこりつつある現状である.そうした事情から15,800人という数はむしろ少なすぎると考える.しかし,急激なOTの増大はOTの質の低下につながる危険が大きい.したがって,OTマンパワーは,質の保証をしつつ,漸増していく方針にして欲しい」という態度を示し,そのための方法として以下の事項を厚生省健康政策局に意見具申した.
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