特集 病院経営戦略と企画部門の役割
病院の経営戦略における企画部門の役割—地域における理想的なヘルスケアを目指して
今堀 秀二
1,2
1勝木グループサービス本部
2医療法人社団勝木会リハビリテーション加賀八幡温泉病院総務部
pp.676-678
発行日 2000年8月1日
Published Date 2000/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903058
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勝木グループとリハビリテーション加賀八幡温泉病院の関係
医療法人社団勝木会リハビリテーション加賀八幡温泉病院(以下「当院」)は,医療・健康増進・在宅ケアを地域で総合的,かつ一体的に進める勝木グループの基幹施設である.図1にグループ構成を,図2に事業の概念図を,また,図3にグループ組織図を示す.グループの事業は,石川県下第2の都市,小松市および近郊の郡市合わせて22万人の人口圏を想定している.当院は,一般病院(208床)でグループの医療の中心であり,年間延べ約30万人の利用がある.
昭和61年,それまで個別に運営管理し,横の連携も必ずしも十分ではなかったが,当院,整形外科芦城病院および健康増進の専門機関である財団法人北陸体力科学研究所をグループ化し,サービス本部(当時は管理本部と称した)を設けた(機能などは後述).グループ化により,地域住民が求める医療・健康増進・在宅ケアのそれぞれのサービスを総合的に提供していく土台ができた.同時に全事業所の効率よい運営をサポートするサービス本部体制により,マネジメントの人員も少数精鋭スリム化が可能となった.さらに,業務連携も格段に進み,職員の連帯意識も深まった.
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