連載 院内感染対策・8
東京大学医学部附属病院分院の院内感染対策—4.病院規模によるMRSA院内感染モデル
谷中 淑光
1
,
津坂 奈穂
1
,
山本 健二
1
1東京大学医学部附属病院分院細菌検査室
pp.263-265
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902956
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現在どの都市においても,大規模な商店が郊外にできている.一方で都心の古い街並みにあった小さな商店は,消えていきつつある.この現象は,どうして起こるのだろうか.
都市計画の専門家ではない筆者は,十分な答えを用意していない.ただ想像することはできる.郊外の大規模な商店のほうが,交通網が整備され買い物に行きやすい.商品を納入するのに高速道路から搬入するのが容易である.大量に流通させるため商品単価が安くなり,経営者にとっても消費者にとっても経済的に有利である.一方,中・小規模の商店にとってはその正反対となる.交通は渋滞し道路は狭い,駐車場は不足する.利用客数も商品の数も多くはないため,必然的に商品単価は上がる.
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