特集 減価償却と耐用年数
医療機器の戦略的購入と更新のタイミング
伊藤 公一
1
1伊藤病院
pp.223-224
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902941
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当院は昭和12年創立の専門病院である.始まりは甲状腺外科医であった祖父が自ら手術をし,術後管理を行うところの有床診療所であった.2年後には病院となり,昭和34年に父が院長を継承,平成10年に筆者がその職を引き継いだ.血縁で3代続く個人病院であり,開設時の初代の志を守り,一貫して甲状腺疾患の診療を主力としてきた.医療法上,「甲状腺疾患専門病院」と標榜はできないが,意志が浸透し,現在では,すべての患者が甲状腺に問題を持って来院している1).
施設設備については,患者数の増加と進歩を続ける診療機能に対応するべく,大がかりな引っ越し・工事を8回におよび繰り返してきた.都心部の狭小な敷地と厳しい建築規制により,地域医療圏内にあるゆとりある土地への移転を検討した時期もあったが,最終的には初代の探し求めた土地への執着と広域医療を行ううえでの利便性から現在地を離れられず,全面建て替えに至った.
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