特集 減価償却と耐用年数
医療機器の戦略的購入と更新のタイミング
佐藤 元美
1
1岩手県国保藤沢町民病院兼藤沢町福祉医療センター
pp.221-222
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902940
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藤沢町福祉医療センターと藤沢町民病院の紹介
藤沢町は,岩手県南に位置する山間にある人口11,000人の小さな町である.保健医療福祉サービス統合が必要として藤沢町福祉医療センターが20年ほど前に創立された.現在,福祉医療センターでは国保藤沢町民病院を中核として保健センター,老人保健施設,特別養護老人ホーム,在宅介護支援センター,訪問看護ステーションが行政的にも,人事的にも,地理的にも一体的に運営されている.基礎自治体が運営する複合体はまれであるが,これだけのメニューをそろえている例は希有である.福祉医療センターは健康増進・予防・診断・治療・リハビリテーション・介護を,統合されたシームレスなサービスとして提供することを目標としている.
町民病院は平成5年に開設された.一般病床54床のみで2.5対1看護(A)加算であり,町内唯一の医科医療機関である.医師,看護婦ともに定員を満たしている.病床利用率は85%,平均在院期間17日である.外来は常設が内科,外科で整形外科,耳鼻科が週1日の開設である.1日外来患者数は180人で,月おおよそ100名の新患が受診する.平成10年度経常収支比率は102%,医業収支比率は103%である.したがってこの数年連続して黒字である.
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