特別寄稿
リハビリテーション看護の専門性からみた看護人員配置基準
野々村 典子
1,2
1茨城県立医療大学看護学科
2前:茨城県立医療大学附属病院看護部
pp.947-950
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902824
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現行診療報酬の改定に向けて看護分野からの意見が散見されるが,本稿では具体的な議論の素材提供を目的にリハビリテーション(以下,リハ)専門病院の看護管理者の立場から問題点をまとめた.
新体系に向けて,リハ医療の分野からの問題提起は,医療機関の機能区分,特に患者の病態に応じた評価を基準とした病床区分において,リハ専門病床群(仮称)を亜急性期医療として位置づけることである.亜急性期病床としてのリハ機能を明確にすることにより,入院基本料(入院環境,看護体制,医学管理体制など)と患者の病態による検査,投薬などが加わっての評価が可能となる.患者の病態を区分する尺度に「一定」の入院期間を基準とする考え方が診療報酬体系改定の根幹となっていることへの問題提起は行ってきた.
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