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「抑制」についての考え方とその現状・1—「老人の専門医療を考える会」全国アンケート結果の分析より
中川 翼
1
,
大塚 宣夫
2
,
吉岡 充
3
,
平井 基陽
4
1定山渓病院
2青梅慶友病院
3上川病院
4秋津鴻池病院
pp.796-798
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902787
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「点滴や経管栄養のチューブを抜かないように」,「車いすからずり落ちないように」など様々な理由で,認知能力や身体的に低下した高齢者をベッドや車いすに抑制する(縛る)という行為は,高齢者の医療施設や福祉施設で少なからず行われてきたのではないだろうか.厚生省は来年4月に施行される介護保険の対象施設で,こうした「抑制」や「拘束」を原則として禁止する省令を本年3月31日付で公表した.
この度,1983年に設立された老人医療の質の向上を目指す任意の有志団体である「老人の専門医療を考える会」の会員病院61か所を対象として「抑制」についてのアンケート調査を実施し,この問題についての日本の長期療養高齢者病院の考え方と現状を明らかにしようと試みた.
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