特集 医療計画の新しい方向と病院
一般病床の機能分化
奥村 二郎
1
1厚生省健康政策局指導課医療計画推進指導
pp.635-641
発行日 1999年7月1日
Published Date 1999/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902748
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街では,高齢者が目立ち,子どもが少なくなったことを容易に実感できるようになっているが,家庭や施設の中では,急速な高齢化の進展とともに介護や医療を必要とする高齢者が増加している.今後の超高齢化社会における介護問題については,介護保険制度の準備が進んでいる.一方,医療提供体制の見直しについては,1985年から3次にわたる医療法改正により,特定機能病院,地域医療支援病院,療養型病床群,医療計画などが制度化され,急速な高齢化,疾病構造の変化,医療の質の向上などに対応している.現在,医療審議会においては,一般病床の急性期病床と慢性期病床との区分など医療制度改革についての審議が進んでいる.
ここでは,これまでの医療施設(病院)や一般病床(精神病床,感染症病床,結核病床を除いたその他の病床)を中心に制度改正の経緯や現状における課題,今後への議論などについて概説する.
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