民間精神病院はいま—21世紀への展開・6
西川病院—精神医療のモデルを目指して
西川 正
1
,
内田 又功
1
1医療法人社団清和会西川病院
pp.654-657
発行日 1998年7月1日
Published Date 1998/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902458
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当院の沿革と現状
当院は人口約5万の水産業を主とする浜田市にある.当市には国立浜田病院に精神科外来(常勤医師1名)があるのみで,入院施設を有する精神病院は他にはない.最も近い精神病院は40km離れた益田市にある松ケ丘病院であり,当院の診療圏は浜田市を中心とした約50km半径の地域である.したがってこの広大な診療圏のありとあらゆる精神疾患が受診し,外来や入院治療に至る.
筆者の父である故西川正勝による西川医院が1933年に私立精神病院設置許可を受け精神病室が設置された.1952年には38床の個人病院,1956年に医療法人化し,以後表1に示したように現在に至っているが,県下では現存する最古の病院である.
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