特集 医療法人の今後
医療法人の将来
藤原 恒弘
1
1日本医療法人協会
pp.406-410
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902399
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医療制度,医療保険制度,医療供給体制は大変革の時代を迎えようとしている.医療法人制度は1950年,医療法上に規定された.その趣旨は,医療事業の非営利性を損なうことなく法人格を取得することにより①資金の集積を容易にし,②経営の永続性を確保することであった.しかし組織変更の規定が定められていないなど,当初から事業法人としては多くの矛盾を抱えた制度であった.制定以来約50年,制度の改正なしには,初期の目的の達成はもちろん法人病院の存続も危ぶまれている.今や,社会経済の変動に伴い,疾病構造も大きく変容している.わが国の保健・医療・福祉の大部分を担う医療法人の将来について検討する.
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