連載 事例と財務から読み解く 地域に根差した中小病院の経営・29
医療法人社団元気会 横浜病院—職員と将来のビジョンを共有し,前に進み続ける病院
深澤 宏一
1
1独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループ
pp.820-823
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211521
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医療法人社団元気会が運営する横浜病院(以下,同院)は,横浜市の北東部にある緑区に所在する.緑区は区の面積に占める緑地の割合が40.6%(2019年度)と横浜市の行政区の中では最も多く,その名のとおり緑あふれる地域である.そのような環境の中で同院は主に慢性期医療を担っており,医療療養病棟のほか認知症治療病棟介護医療院を有し連携して治療や介護の提供を行うとともに,在宅医療にも積極的に取り組んでいる.
同院では,若い経営者のリーダーシップの下,ビジョン実現のために,経営計画を策定し,それに基づくマネジメントサイクルを実現している.それにより高い病床利用率を維持できるとともに,介護人材の育成において高い成果を上げている.その活動内容など病院経営に関する取り組みを紹介したい.
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