主張
平成10年度の病院経営
O
pp.209
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902347
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平成9年度の年度末を迎えて各病院においては本年度決算の見込み,また平成10年度の事業計画案,収支予算案の検討で奮闘されていることであろう.
平成9年度のわが国は,消費税の引き上げ,公共事業の抑制,医療制度改革,健康保険料のアップなどが一気に景気を後退させた.また,国民負担の増加は今後の高齢化社会に対するいっそうの不安を生じる結果となった.またバブル崩壊に伴う不良債権処理の先延ばしは,大手都市銀行,証券会社の経営破綻を招き,わが国の金融危機として消費者,企業に暗い影を落とす結果となった.一方,厚生行政においては,将来のわが国医療を左右する介護保険法,また関連する医療法の改正が十分なる議論を経ずに成立された.
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