特集 問われる事務(部・局)長の経営能力
病院事務長に何を期待するか
公立病院(交替制事務長)であっても将来は専門管理者に
星 和夫
1
1青梅市立総合病院
pp.1092-1094
発行日 1997年12月1日
Published Date 1997/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902277
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公立病院における事務長の特殊性
公立病院の院長としての立場上,まず最初に公立病院における事務長の特殊性と,それに基づく筆者の事務長観を述べたい.
公営企業法上の全部適用という一部の病院を除いて大部分の国・公立病院の事務職は,一般会計部局から4〜5年交代で派遣される.逆にいえば,やっとなれたころには再び本庁へ戻ってしまう.この点が民間の病院と大いに異なるので一概に論じることができないのである.筆者は院長になって14年になるが,この間代わった事務長はすでに4人,課長が9人,平均して約3年半のお付き合いである.この春などは事務長と,2人の課長がいっぺんに代わったが,これにはさすがに当惑した.私的病院では到底考えられないことであろう.
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