医療を囲む声 病院の視力・聴力・感性
いまどきの「患者-医師関係」
松原 雄一
1
Yuichi MATSUBARA
1
1市民と専門家のための健康・医療ガイドセンター
pp.235
発行日 1989年3月1日
Published Date 1989/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209513
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「医師-患者関係」が「患者-医師関係」に変わりつつあることは,医師が診察室の中だけにいたら,なかなか気づかないだろう.
診察場面では医師に全幅の信頼を寄せているように思える患者が,診察室を一歩出て市民に戻ったとたん,どのような意見・本音をもらすものか,思いめぐらす医療者はまだ少ない.しかし,国民の権利意識も高まり,医療も量から質を問われる時代に入る現在,医療サービスの受け手である市民・患者の声に耳を傾けることが,送り手である私たち医療者にますます強く求められている.
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