連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第32回
老人保健施設3題
みあ・かーさ
辻野 純徳
1
1有限会社ユー・アール設計
pp.572-574
発行日 1997年6月1日
Published Date 1997/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902141
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老人保健施設みあ・かーさの属する財団法人浅香山病院は,大和川を境に大阪市南部に接する堺市の北端,南海電鉄高野線浅香山駅南500mの交通至便な地で,1922年単科精神病院として創設された.以来,地域住民の一般診療と在院患者の合併症治療のための一般科を併設,現在は一般260床と精神1,043床を擁する.合併症と精神分裂症の治療では大阪府全域の中核病院となっている.一方,デイケアサロンや老人性痴呆疾患センターなども設置し,日常的環境の中で患者の生活の質を向上させ再発を防ぐ,地域に密着した福祉的働きも担ってきた.これらの働きをより円滑に進め,充実させるため,痴呆専門棟46床,痴呆性老人加算承認施設15床を含む100床の老人保健施設に,デイケア(30名),在宅介護支援センター,事業所内保育所(30名)を加えた複合施設が計画された.
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