病院経営の新しい指標
病院競争下における経営意思決定への分布関数分析の導入と利用法
関田 康慶
1
1東北大学医学部病院管理学教室
pp.676-680
発行日 1996年7月1日
Published Date 1996/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901862
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病院経営が“冬の時代”,“氷河期”といわれて久しいが,最近の現状をみると,病院数は減少し続け,倒産が増加している.医療施設調査1)によれば,1992年に病院数1万を割って以来,減少の一途を辿っており,この傾向は100床以上の病院にもみられ,広範囲の病床規模に及んでいるのが特徴である.
平均在院日数は減少傾向を保ち1,2),病院機能の急性期化が緩やかに進行している様子がうかがわれる.これは医療保険上の誘導効果による影響と思われるが,病床数の減少,在宅医療の進展,老人保健施設の併設や増加,医療機関および福祉施設との連携などの進展がその背景にある.
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