特別寄稿
わかりやすいケア・プラン作成の手引—介護サービス標準化手法の理論的基礎
岡本 祐三
1,2
1阪南中央病院
2厚生省・ケアマネジメント基礎調査研究会
pp.1057-1061
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901652
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[編集室から]医療の質の向上を図るために厚生省は様々な施策を打ち出してきている.このような流れを受けて老人病院,老健施設,特別養護老人ホームなどではケア・プランの手法が導入されつつある.厚生省が米国で開発されたMDS—RAPs (Minimum Data Set-Resident Assessment Protocols)を日本で検証した後,『高齢者ケア・プラン策定指針』と題して翻訳出版したのが昨年の6月。以来,老人ケアの現場ではケア・プランへの関心が急速に高まってきている.しかし,従来から経験則に頼りがちだった現場の方々は,このような手法に馴染みが薄いせいか,戸惑いも少なくないようだ.習うより慣れうという言葉もあるが,どうもこの場合は当てはまりそうもない.論理で組み立てられているものを,論理で理解せずに無理やり暗記しようとするのは非効率の最たるものであろう.岡本祐三氏に,医学の方法論との対比でケアプランの構造を解明していただいた.
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