シンポジウム
新たな医療の枠組みの中で勤務医の果たす役割—日本の医療を良くするには勤務医は何をすべきか・3
西村 昭男
1
,
松村 理司
2
,
神尾 友和
3
,
森 養治
4,5
,
矢野 亨
6
,
紀伊國 献三
7
1医療法人社団日鋼記念病院
2市立舞鶴市民病院
3医療法人財団神尾記念病院
4佐賀県医師会
5国立佐賀病院
6日本医師会
7東京女子医科大学病院管理学
pp.674-677
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901555
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討論と質疑・2(前号より続く)
診療録の記載と勤務医の評価
桜井(宮城県) 西村先生は,医師は原点に返るべきだということで,記載の必要性は当然だと強調されました.私は,われわれのアクティビティを高くする,あるいは良い医者という観点の一つに,臨床経験をまとめて発表することがあると考えています.つまり,先生が話された良い医者の定義と,私が考えていることとはどうも両立しない.若い医師たちを見ていると,それが両立するような医師は非常に少ない.臨床研究に目を向けている医師は臨床医としては悪い医師の方面に進んでいるし,逆に臨床が優れている医師は私のいう価値観からすると,そちらの面に弱い.
私が考えているようなことを望むのはもう無理な時代でしょうか.西村先生のお考えをお聞きかせください.
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