人
転換期にたつ精神科医療 全国自治体病院協議会精神病院別部会新部会長に京都府立洛南病院 小池清廉院長
猪俣 好正
1
,
八木 保
1宮城県立名取病院
pp.120
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901434
- 有料閲覧
- 文献概要
精神保健・医療・福祉施策の立ち遅れが指摘されて既に久しい.先進諸外国に比して,著しく長い平均在院日数,高々40%台とされる病床開放率,少ないヘルスマンパワーと低い診療報酬基準,乏しい社会資源と長期在院者の問題等々.しかし,厳しい環境下にあるとはいえ関係者の地道な努力により,昭和63年に精神保健法が施行され,平成5年には障害者基本法が成立するなど,精神科医療は今,新しい転換期を迎えようとしている.
こうした状況の中で,全国自治体病院協議会精神病院特別部会は,精神衛生法改正に関する要望書を昭和61年10月に提出するなど,法成立に大きな貢献をなしてきた.病院間較差が激しいなかで,モデル的かつ公共性の高い医療を提供する場として,自治体立精神病院の果たすべき役割は大さい.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.