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全国自治体病院協議会諸橋会長を再選,副会長に鶴丸,後藤,竹内の三氏
森 泰樹
1
,
石原 信吾
2
1豊橋市民病院
2厚生省病院管理研究所
pp.696
発行日 1982年8月1日
Published Date 1982/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207806
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戦後順調に運んで来た病院経営が今日ほど窮状に陥ったことはない.今まで訳の分からぬ強引な手法で厚生行政をひん曲げて来た旧医師会長に対する役人たちの積年のうらみつらみが結集したものと思われる.そして更に第二臨調による締め付けである.全国の医療従事者が今日ほど危機感に溢れたことはかつてないことである.このことが全員一致で諸橋会長を再選させたものであろう.彼を措いてこの厳しい情勢を一体誰が突破できるであろうか.14年間は長いかもしれないが,これはこの情勢下会員の凝集した悲願である.
こんな時,彼を補佐する副会長も一新された.まず南から佐賀県立病院好生館長の鶴丸広長氏である.天保5年の創立で,長崎に来たシーボルトの指導で日本で始めて種痘を行った歴史ある病院の後継者である.毎日10粁のジョギングを怠らない体力と彫りの深い彼の風貌は全くシーボルトの再来を思わせるに十分である.兵庫県立尼崎病院長後藤保郎氏は昔の長距離ランナーである.その精力をもって今日公立病院としては珍しい東洋医学と取り組んでいる.第三の副会長は福島県いわき市立常盤病院長の竹内正也氏である。前者と同じくマラソンの走者であり,また剣道の達人でもある.
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