今月の主題 人工透析か腎移植か
人工透析療法の現況
至適透析の在り方
三村 信英
1
1虎の門病院腎センター
pp.1410-1412
発行日 1978年10月10日
Published Date 1978/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208049
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はじめに
透析療法が普及してから,約10年になるが,現在の透析方法によっても,10年以上の生存者は全国で数十名を数えており,当院の透析患者72症例中でも8名が10年以上の症例である.
これらの症例の最近の透析方法,臨床検査成績などは,表1のごとくであり,無腎症例A.M.を除外しては,ほぼ満足しうる状態にあるものと考えられる.これらの症例は経過中で,必ずしも適正な治療法であったとは考えがたいが,少なくとも10年間社会復帰を行いつつ治療を継続していることを考えると,一応,現在行っている透析方法でも至適透析を行っているといえよう.
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