グラフ
「患者さん優先の医療」を合言葉に21世紀の病院を提案—新築された東芝病院新1号館
pp.695-700
発行日 1994年8月1日
Published Date 1994/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901288
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1964年(昭和39年)に開設された東芝中央病院が昨年4月新築竣工,名称も東芝病院と簡素化され東芝グループの医療センターとしての新たなスタートが切られた.東芝病院が(株)東芝の直営病院として東芝中央病院の名称で開設されたのは1964年(昭和39年),東京オリンピックが開かれた年である.この頃は戦後の経済成長期の真っただ中,1961年(昭和36年)に国民皆保険が達成されてから医療機関も急増していった時期だ.しかし,医療施設調査を見ると,このような医療界全体の発展傾向とは逆行するように企業立病院は減少し続けている.
1965年(昭和40年)には,全国の病院数5,922施設,病院病床数873,652床の中で,企業立病院は195施設(全病院数の3.3%),その病床数は19,382床(全病院病床数の2.2%)であった.それが1992年(平成4年)には,病院数は9,963施設,病院病床数は1,686,696床へと急拡大を遂げたのと対照的に,企業立病院数は83施設に(全病院数の0.8%),同じく病院病床数も16,889床(全病院病床数の1%)へと著しい減少傾向を示している.
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