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信頼厚い地域医療の実践家—第34回全国国保地域医療学会学会長 長野県佐久市立国保浅間総合病院 倉澤隆平院長
鎌田 實
1
,
八木 保
1諏訪中央病院
pp.510
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901245
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倉澤先生に初めてお目にかかったのは20年前,浅間病院で開かれた東大外科医師連合の青年医師たちが中心になって集まった「外科医療研究会」の席であった.先生は大変腕の良い外科医であるが,痛恨の一例というテーマで一人の患者の治療法について真摯に分析しながら,より良いアプローチが他にあったのではないかと検討されていた.誠実な医療姿勢が印象的であった.
今年,学会長に指名されるとメインテーマを「すすむ長寿社会に一発想の転換を求めて」とし,「自然と人間」の題で動物写真家の宮崎学氏に特別講演をお願いし,健康観や死生観,ライテスタイルのことなどに想いを巡らしつつ,「現代医療の功罪」,「医療幻想」,「診療所問題」,「国保病院のあり方」,「保健婦問題」,「折り返し点に立ってゴールドプランを考える」,「地域医療とMRSA」などの地域医療にとっての今日的問題をワークショップやパネルディスカッション,シンポジウムなどに企画した.
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