病院管理フォーラム
[病院関連サービス]病院の利便施設をどう考えるか
上林 三郎
1
1(株)聖路加サービスセンター
pp.398-399
発行日 1994年4月1日
Published Date 1994/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901221
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未整備な病院の患者サービス
日本の医療水準は量的にはすでに先進諸外国と比較しても充分な域に達しており,今後は質的な面で更に充実が望まれる時代となったと言われている.しかし,その施設の実情を眺めてみれば,医療機器および設備については外国と遜色のないくらい整備されてきているが,患者サービスの面では未だ病棟をはじめ未整備の部分が多い.新医療法ではこの点について患者さんのベッドまわりをはじめ,新しい環境づくりのための基準をはっきりさせている.
病院の環境づくりにはこのほか,その病院の形態即ち特定機能病院であるか療養型病院であるか,精神病院のような専門病院であるのか等によって,いろいろなサービス,利便施設のあり方が考えられるし,また,地域性も関係してこよう.郊外型と市中型とでは,サービスや利便施設も一元的には考えられないはずである.しかし,これらのことはこれまで管理側にとってはどうも関心の薄い部分であったようである.
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