主張
病院経営に看護部の積極的な参加を
I
pp.305
発行日 1994年4月1日
Published Date 1994/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901197
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この数年の病院経営の悪化は,社会的にも大きな問題となってきているが,その原因の大半は高齢化社会に伴う医療費抑制策の実施と個々の病院の経営努力の欠如によるものと思われる.このような結果,地域における病院の格差は一段と激しくなり,医療機関相互の自然淘汰が生じてきている.病院は政策的には地域医療計画のもとに誘導されているが,患者さんが最終的には病院を選択できる現状においては,そのニーズに見合ったサービスを展開できるかどうかで格差が生じることは一般の企業と何ら変わらない.
さて,患者さんへのサービスの中心は医師による診断・治療であるが,そこに看護部門の看護サービスが伴わなければ病院として機能しないことは言うまでもない.患者さんは,診断・治療・看護を一連のサービスとして期待しており,それを如何に提供できるかが病院自体の評価となっている.
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