厚生行政を読む
価値観の変化と受療行動
厚生行政研究会
pp.62-63
発行日 1991年1月1日
Published Date 1991/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900840
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- 文献概要
はじめに
インフォームド・コンセントの概念が世間に紹介されてこのかた,医師-患者関係に関する話題が賑やかになってきている.人間の価値観というものは時代とともに変遷してゆくものであるが,遅ればせながら医療においても,医療を提供する側本位に医療が進められてゆくのを当然としていた永年の価値観が,近年,大きく変わりつつあるようである.個々の患者はそれぞれの価値観に基づいて医療機関を選択する(しない)わけであるから,この急激な価値観の変化は,病院経営のあり方,ひいては医療のあり方を大きく変えてゆくことになるであろう.
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